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億の細道

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相場の格言・アノマリー

半値八掛け二割引とは?高値から約68%下落する相場格言

半値八掛け二割引とは?

「半値八掛け二割引(はんね・はちがけ・にわりびき)」とは、大きく上昇した株が天井をつけて下落に転じると、高値の3分の1程度まで値下がりすることがある、という相場の格言です。

株価が半値になったからといって、必ずしも底値とは限りません。そこからさらに下落する可能性があることを表しています。

半値八掛け二割引の計算方法

半値八掛け二割引は、次のように計算します。

  • 半値:高値の50%
  • 八掛け:その価格の80%
  • 二割引:さらにその価格の80%

計算式にすると、次のとおりです。

高値 × 0.5 × 0.8 × 0.8 = 高値の32%

たとえば、高値が1,000円だった場合は、次のようになります。

1,000円 → 半値の500円 → 八掛けの400円 → 二割引の320円

最終的には高値の32%、つまり高値から約68%下落した水準になります。

なぜ半値になっても下げ止まらないのか

株価が高値から半分になると、「さすがに下がりすぎた」「以前の半値なら割安だ」と感じやすくなります。

しかし、株価が大きく上昇していたときには、将来の成長に対する期待や人気が過度に織り込まれていることがあります。その期待が崩れると、株価は業績だけでは説明できないほど大きく下落する場合があります。

特に、次のような銘柄では注意が必要です。

  • 短期間で株価が急騰した銘柄
  • 人気やテーマ性で買われていた銘柄
  • PERやPBRなどの指標が極端に高かった銘柄
  • 業績や成長期待が下方修正された銘柄
  • 信用買い残が多く、売り圧力が残っている銘柄

株価が半値になったという事実だけでは、割安になったとは判断できません。

過去の高値は割安の根拠にならない

半値八掛け二割引が伝えている重要な教訓は、過去の高値だけを基準に株価の安さを判断してはいけない、ということです。

たとえば、1,000円から500円に下落した株を見れば、以前よりも安くなったことは確かです。しかし、企業の業績や成長性が悪化し、本来の企業価値が300円程度まで低下しているのであれば、500円でも割安とはいえません。

下落した株を買うときは、株価の下落率だけでなく、次のような点も確認する必要があります。

  • 株価が上昇していた理由
  • 下落に転じた原因
  • 業績や成長性に変化がないか
  • 株価指標に割高感が残っていないか
  • 売買高や信用残などの需給が改善しているか
  • 下落トレンドに変化が見られるか

底値を予測する計算式ではない

半値八掛け二割引は、高値の32%が必ず底値になるという意味ではありません。

高値の50%で下げ止まる株もあれば、32%を割り込み、さらに下落する株もあります。企業の経営状態が深刻に悪化すれば、株価が高値の10分の1以下になることもあります。

そのため、この格言は底値を正確に計算する方法というよりも、「大相場の反動は想像以上に大きくなることがある」と戒める言葉として捉えるのがよいでしょう。

もともとは、大阪の薬問屋や繊維問屋で、売れない商品を値引きするときの目安として使われていた言葉が、相場の世界にも広がったとされています。ただし、株価が32%まで下落することに明確な理論的根拠があるわけではありません。野村證券「半値八掛け二割引」

半値八掛け二割引から考える投資の注意点

株価が大きく下落すると、「これだけ下がれば、そろそろ反発するだろう」と考えて買いたくなることがあります。

しかし、下落率の大きさだけを理由に買うのは、値ごろ感に頼った逆張りになりやすい投資です。買った後も下落が続けば、損失がさらに大きくなるおそれがあります。

「高値から何%下がったか」ではなく、「現在の株価は、現在の業績や将来性から見て妥当か」という視点が大切です。

まとめ

半値八掛け二割引とは、大きく上昇した株が下落に転じると、高値の32%、およそ3分の1まで値下がりすることがあるという相場格言です。

半値になったから安いとは限らず、そこからさらに大きく下落する可能性があります。

底値を予測する計算式ではありませんが、過去の高値を基準に割安と判断することの危険性や、大相場の後の下落の厳しさを伝える格言として、現在の株式投資にも通じるものがあります。

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