8月相場が始まりますが、まずは7月相場を振り返ってみると…
7月相場の振り返り
7月、日本株はこれまで相場をけん引してきた半導体関連株の値動きに大きく振り回され、波乱の月となりました。
特に7月16日と17日には、日経平均が2日間で4,610円下落。その下落の多くを、キオクシアをはじめとする半導体関連株や、村田製作所、太陽誘電、フジクラなどの電子部品関連株が占めました。
さらに7月28日と29日には、半導体関連株を中心に売りが広がり、日経平均は2日間で約3,497円下落しました。一方、29日は日経平均が930円安となったものの、TOPIXは上昇し、東証プライム市場では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を上回りました。
日経平均だけを見ると日本株全体が大きく下落しているように見えましたが、実際には半導体関連株への売りが指数を押し下げる一方、銀行、商社、自動車など、ほかの業種へ資金が移る動きも見られました。
ところが、7月31日にはそれまで大きく売られていた半導体関連株が一転して買い戻され、日経平均も大幅に上昇しました。
半導体株への売りが一巡し、再び相場の中心に戻るのか。それとも、7月31日の上昇は急落後の一時的な買い戻しにすぎないのか。8月相場の始まりは、その見極めからとなりそうです。
キオクシア決算と8月3日の反応
7月31日の取引終了後、キオクシアホールディングスが決算を発表しました。
決算自体は好調だったものの、市場のコンセンサスには届かなかったと受け止められています。
一方で、自社株買いや株式分割も発表されており、株価にとってプラスとマイナスの材料が混在する内容となりました。
決算への期待から事前に大きく買われていただけに、週明け8月3日に市場がどのように評価するのかが気になります。
キオクシアだけでなく、半導体関連株全体に買いが続くのか、それとも再び売られるのか。7月31日の上昇が単なる買い戻しだったのかを考えるうえでも、注目したいところです。
セクターローテーションは続くのか
7/31日、半導体関連株が買い戻され日経平均は大幅に上昇しましたが、これでセクターローテーションが終わったとは限りません。
日経平均だけでなく、TOPIXや値上がり・値下がり銘柄数、業種別の動きも確認しながら、どこへ資金が向かっているのかを見ていきたいと思います。
半導体株が再び相場をけん引するのか。それとも、銀行、商社、自動車、内需株などへ資金が広がるのか。8月相場の大きな注目点になりそうです。
8月相場で気をつけたいこと
8月前半は企業の決算発表が続きます。好決算でも、事前の期待に届かなければ売られることがあるため、単純に業績の良し悪しだけで判断しないようにしたいところです。
また、8月は夏休みやお盆休みで市場参加者が減り、「夏枯れ相場」になりやすい時期でもあります。
売買が少ないからといって、必ず値動きが小さくなるわけではありません。薄商いのなかでは、少しの売買でも株価が大きく動く可能性があります。
特に、次の点には注意したいと思います。
- 半導体株とほかの業種との資金の移動
- 決算発表前後の急激な値動き
- 好決算後の材料出尽くし
- お盆前後の売買代金の減少
- 薄商いのなかでの値幅拡大
- 上昇銘柄へ慌てて飛び乗るFOMO(詳細はモメンタム投資で)
8月の目標
8月は、まずはこれまでのセクターローテーションの確認をしつつ、各企業の決算内容を十分に検討し、次の中期的な投資対象銘柄を吟味したいと思います。
一方で、現在見られている動きがセクターローテーションではなく、半導体関連株が再び買い戻される可能性もあり、その場合に慌てて飛び乗らなくて済むよう、半導体関連株のなかから業績や成長性、株価水準を確認し、気になる銘柄をあらかじめ検討しておきたいと思います。
また、上記でも触れましたが、8月前半はまだまだ決算発表が続き、さらにお盆にむけて薄商いが続くということを考慮すると、スイングトレードは控えめに・慎重にいきたいと思います。
8月の目標は次の3つ
- セクターローテーションの確認
- 半導体関連株の中から気になる個別銘柄の確認と検討
- 各企業の決算内容を確認し中期投資対象銘柄への投資
目先の値動きに振り回されず、慎重に相場を観察しながら、8月も一歩ずつ歩んでいきたいと思います。